非常にエンタメ性が強く、かつ、ちゃんと『殺し屋』というものの中に触れていて、楽しかったね。
基本的に仁くんの話をいっぱいします。
※ネタバレあるよ。
ラムさんがかっけ〜女すぎる。でもそれってシュガーさんにそう育てられたからで、両親も亡くし妹とも生き別れ他に身寄りがいない状態で頼る先がそこしかなかったからで、かっけ〜ラムさんに恋をするのってある意味本質じゃないんだよな……(泣いてる)
レモンちゃんバリかわいすぎる。お店通わせてください。潰れちゃったんだった。レモンちゃんの素、営業用の顔とは違うけど良い子なんだよなぁって分かる塩梅で変にスレキャラになってなくてよかった。ラムさんへの返しきれない恩、孤児院の頃からずっと慕ってきたお姉ちゃんみたいな存在だから、そもそも一緒にいてくれたことが特大の恩なんだろうな。ラムさんが向けられる矢印多すぎて最高。
亀山が大丈夫マンだろうな、というのは早々に見当がつくものの劇中人物たちは彼らがLIIを追っている刑事である方に意識がいってしまうので中々進展しない。もどかしい。う〜ん、サスペンスラブロマンス。
シュガーさんが結局なぜそんなに怪しい動きをしていたのかはよく分からなかった…(聞き逃してた?)。裏切りではないんだろうな、でも何か詰めの甘さがある気がする。それって本当はシュガーさん的にはラムさんにこんなことさせたくなくて、でも約束してしまったから、っていう葛藤ゆえのような感じがする。
お嬢が誰なのかしばらく分からず、でもこの流れって多分見つかっても本物は殺されるだろうな(一度偽物で謁見してしまっているし)と思って、実はレモンちゃんがそうだったらどうしよう……とヒヤヒヤしてたけど違った(それはそう)。
お嬢はなぜライターとしてLIIを追っていたんだろうな。自分の身分のままだと面倒だからかな。てかお嬢の親父殺したのは現組長で確定だけど(そうじゃないとお嬢を殺す理由がない)、そこを疑わずLIIの仕業と思い追いかける甘ちゃんさよ。
『どんな悪人にも家族がいて、愛する人がいて、帰りを待たれている』ことに触れるラムさん。そうなのよね。どんな相手にもそれを産んだ両親がいること。その死を悼む人がいること。それはつまり、その悪人を殺したいほど苦しんだ自分と同じ苦しみをまた生むことになる。結局悪人を殺した時点で自分もその悪人と同じになる。暴力が絡んだ時点で勧善懲悪の名の下に行われることなど何も無い。だからまぁ、全員死んじゃうんだよな。
それが悪人の終わりだから。