※ほぼ連続で観劇だったので体力が足りず、セットでの感想

初回観劇の感想 →2/6-9 悲しみに戯けたピエロ 考察

2回目に入場して、開演前に舞台セットが整っていない件を思い出した。

傾いた波浮港見晴台の標、倒れたバーの椅子、積み重ねられた箱。書きかけの詞と文机。空の酒瓶と転がされたグラス。それらが、開演と共に綺麗な姿へ戻る。

このことについて提起したところ、同行者のフォロワーさんが「時間が遡っている?」と言ってくれた。天才かもしれない。

観劇者の我々は、舞台が始まる前のことから観ている。舞台セットが正しく配置される前、物語が語られる前。宮川哲夫の物語が、まだまとめられていない時間。整っていないものを、整えていく演者。物語を語るまでに必要な時間と手間を感じる。

背景も、七宝が歪な形に象られている。七宝の模様は、富裕を表す。それの破壊、宮川哲夫にとっての。倒産。母親。戦争。

感想、解釈

(そういえば???、日により縦横無尽に駆け回ってる。今日のソワレは周囲をぐるりと巡ったかと思えば、物凄い勢いで宮川さんのすぐ目の前に来て責め立てる)