千秋楽おめでとうございました。お疲れさまでした。最高の舞台でした。
関くんと権藤の絆、シムレン、弓崎、マッツーの在り方、ポエム同好会という仲間、周りのみんな、全部全部完成されてて、ちゃんと笑えて、メチャクチャ泣けた。
真修くんと知央くんの絆がすごく出てる芝居だった。2人がW主演で本当に良かった。
この舞台を観られたこと、この舞台を全力で作っていた皆のこと、いつまでも忘れないでいたい。
同じ脚本で同じ座組で同じ公演のはずなのに毎公演お芝居の応答や空気感が違っていて、人物の距離感も物語の雰囲気もこんなに別物になるのかと観るたび驚いていました。個人的に11日ソワレの関くんが爆発していてすごく印象に残っていますが、でも千秋楽が一番大好きです。
W主演のお二人。真修くんと知央くんの感情が関くんと権藤に深く流れ込んできているのが分かりました。二人の感情のありのまま、彼らの抱える傷もままならなさも藻掻く気持ちもそれゆえの熱量も、苦しいくらい伝わってきて泣きっぱなしでした。こんなに泣いてるのにどうして笑えるくらい楽しいんだろう、と未だに不思議です。真修くんと知央くんのお二人だからこそできたお芝居と関係性なんだな、とお二人の絆をさらに感じました。
大人になってしまった今、一軍二軍とか陽キャ陰キャとかカーストがどうとか、そういう学生ならではの話に『そんなの関係ないし言っちゃえよ、やっちゃえよ』と思ってしまいがちである。
でも彼らは、いつかの私達は、その学生ならではの狭い世界で生きるしかなくて、弱者と見做されたら終わりで、日陰でひっそり生きるだけで精一杯だったはずだ。数少ない同じグループの友達(もしかしたらいなかったかもしれない)と、ハリボテの虚勢と、捨てられないプライド。それだけを頼りに、一軍と呼ばれる全てを持つ生徒から逃げるように息を潜めていた。
そういった学生の『それでも居場所がほしい』というどうしようもない寂しさだけは確かにあって。
ポエム同好会という舞台は、今狭い世界に生きる人、そしていつか狭い世界に生きていた人、皆が抱えた主観的な劣等感を『それって実は悪いもんじゃなかったよ』と受け入れて許して励ましてくれるような懐深さがあった。
ポエム同好会の彼らの「傍から見たら奇妙で理解不能で故に強固な絆」は、いつの間にか温かくて愛おしいものになっていく。私達は実は、そのキラキラに憧れすらしているのかもしれない。けれど、皆もきっとこんな居場所があったはずだと語りかけてくれるような気もした。そんな強いメッセージ性なんて無かったのかもしれないし、あったのかもしれないけれど、勝手に救われたっていいと思う。
関がポエム同好会に入って良かったと思えたように。
彼らは、私達は皆、独りを嫌っていて、嘲笑を恐れていて、弱さを見せたくなくて。でも、誰かに隣にいてほしくて、誰かに必要とされていたい。
大人になったってどうしようもなく寂しく思う日がある。自分自身にすら隠すのが上手くなっただけなんだろう。
…………ポエムになっちゃった。
けれど、「友達がいない者同士、ずっと友達」だなんて言って引き留めてくれる友達がいる権藤が、私は多分嬉しくて、羨ましくなった。