“ポエム同好会”だった。
今日のソワレの一体感。ダサくてチクチクするけど優しい青春。いい回だったなぁ〜〜。
全体感想
- 全部諦めて寂しさを受け入れている関くん。誰かに干渉されることを嫌がるけど、それは”今から変わったってどうする”の諦観。
- 関に対して『お前と俺は違う』と色んな意味で線を引く権藤に関はムカつきながらもだんだん似ている部分を感じて権藤を手助けしようとする。そのことに権藤が影響されていき、ラストのチェイスに繋がる…。
- 関くんは傷を引きずってて寂しくて、だからこそ権藤のことも分かろうとしてくれる 権藤は分かった顔をしようとしてくる関くんにムカついてて、でもその寄り添いが本当は嬉しいけど素直に受け取れない 関くんはずっと傷を隠しながら権藤のことをなんとかしようと思ってしまっている
- 『ポエム同好会』の一体感があって、関くんの寂しさが強調されてるけど要素の一つであってメインではなくて、権藤を助けようとするポエム同好会のみんなとそこに合流しにいく関くん、って感じだった 演じ方でこんなに話が変わるんだなあ……(11日のソワレを思い出しながら)
- シムレンや弓崎のことをかなり正面から観られた。席じゃなく雰囲気を。
シーン感想
- 合宿中の「サッカーは…もう、いいんだよ」、諦め。自分への諦め。「今度話す」も、自分のことをどうでもいいと言うように溢す。
- 権藤はずっとどうしたらいいか分からないまま、でも関くんを少し気を遣いながら接してくる。傷ついて消極的で、けれど寂しい顔をしたままの関くんに素直になれないなりに会話をして、関くんもまた権藤に興味を持つ。ダサいしイキってるけどやる気はあって何だかこっちを気にかけてくる権藤に絆されつつ、関くんはポエム同好会に居場所を見つけていく。
- 合宿!合宿!って喜ぶポエム同好会の前で一人「キラキラしてて」って独白する関くん、今までのどの公演より、ポエム同好会を楽しげな目で見てた。嫉妬も羨望も少しあって、それ以上に『楽しそうなやつらに微笑ましさを感じている』みたいな、前向きな羨ましさがあった。
- 今日のクロスファイア前の説得、
「笑いものにされるからってやめるのかよ」
「……お前だって、サッカーやめただろ」
の権藤の間、逡巡してた。関くんにそれを投げつけるか一瞬迷って、でも自分が出ていくために言うことを選んだ。権藤はあの時(合宿中)から、確かに関くんのことを理解しようとしていた。でも関くんは権藤からの指摘に
「やめたよ」
と即答した。関くんは確かにサッカー部での出来事で傷ついているのに、逡巡して投げつけられたその言葉に即答した。権藤を引き留めるために。そのことに権藤はすぐさま「なんでやめたんだよ」と言い合いになる。ここからもう権藤は抑えられなくなっちゃってる。別に言いたいわけじゃなかったのに。
傷つきながらもここに居場所があると仄かに信じ始めた関くんと、傷ついて寂しそうな顔をしている関くんのことを不器用に気遣っていた権藤だからこそ、
「俺も一緒だよ。お前が一番わかるだろ」